着物日記2003/11/23〜24
晩秋の花火大会  〜 初めてのキモノ旅行 〜




数日前からの風邪をひきずりつつ、キモノで信州一泊旅行へ出かけました。
ずっと楽しみにしていた晩秋の花火、長野えびす講煙火大会。
初めての"キモノで旅行"。

周辺で立ち寄りたい場所をいくつかみつけ、2日間のスケジュールをしっかり立てました。
おおまかに時間配分を考えていくと、やや強行軍。道に迷うという時間ロスだけは避けたいと思い、 ネットで各出発地→目的地までの詳しい道路地図を入手。
 (曲がり角がわかりにくい、交差点名を知りたい時など、地図が拡大できて便利!)
ナビ役の私は走行中カーナビの声音で誘導、『500メートル先、信号を右折です』。なんとスバラシイ徹底ぶり。
 (それは別名 調子にのる ともいう)
終わってみれば、ほぼ予定通りで、充実した楽しい旅となりました。天気も最高。この前後は雨だったのに2日間は気持ちいいほどの晴天。

 トンネルを抜けると、そこは・・・



花火会場は長野駅近く。そこからほど近い場所に松代(まつしろ)という城下町がありました。
まずはここへ到着。町内には風情を残す武家屋敷が点在し、歩いてまわれます。尚、4月〜10月までは「人力車に乗っての街並みめぐり」もあるようです。

■真田邸 (戦国時代から江戸時代初期にかけて勇名を馳せた真田氏のお屋敷)

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■文武学校 (藩士の師弟が学んだ学校)
 真田邸のすぐ隣


■旧白井家表門 (観光客用に休憩場所になっていました)
 


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■旧横田家住宅 (江戸時代の武士の住まいを今に伝える建築物)

藁葺き屋根、柿の木、薪。
信州の青空の下、昔キモノひとり。

可愛い干し柿、みっけ。

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松代の散策を終え、少し遅めのランチタイム。お弁当持参です。
芋がらの甘辛煮、紫芋の天ぷら、だし巻き卵、つみれ、プチトマト、赤ジソご飯のおにぎりを楕円形のお重に詰めていきました。お弁当も何気に松代のシメにぴったりな和風の趣き。散歩後のお腹を満たしました。


チェックインまでの数時間に、もってこいの見学地を探してありました。花火会場のすぐ近くにあった水野美術館。近くを通れば花火会場の様子もわかるというものです。
偵察も兼ねて水野美術館へ向かいました。

蔵をイメージしてデザインされたという美術館はとても大きく、内部もゆったりとした空間。しばし近代日本画を観賞。前庭には本格的な日本庭園が広がっていました。


宿までの道のりで一時迷子になりつつも無事に宿へ到着。花火大会への防寒支度を整えて、すぐまた外へ。この時の気温(17:00頃、長野駅前)は8度。駅前の電光掲示板に温度が出てた。




羽織っているのはフリースのひざ掛け。花火会場ではこれを頭からすっぽりかぶってました。
スースーしそうな腕には「貼るホカロン」をペタペタと。


■長野えびす講煙火大会 (この旅行のメイン・イベント!)

川沿いの緑地帯には延々と続く屋台の数・・・。
このカーブしている光は、すべて屋台です。

私達は開始1時間前には到着したので座る場所は確保。開始後、後ろを振り返ってみると立ち見の行列がすごかった!
この花火、ただの花火大会じゃありません。全国屈指の煙火師による新作花火披露というだけあって素晴らしかったの一言です。1つ1つに説明付き、豪快かつ華麗、バンバンと大きい花が咲いてもう終わりかなと思わせといて散り際にも見せ場を作る技、うなりました。
もう大満足。満足、満ぞうー!(謎) 寒い思いをしてまでも行く価値のあることはワタクシ断言いたします!




さて防寒について1つ実感したことがあります。
たぶん夜の土手は気温2〜3度くらいになっていたと思われます。防寒対策は万全のはずでしたが、意外なところに落とし穴・・・。
それは「つま先」。着物に包まれている体はそれほど寒くなかったのですが、つま先だけは冷えて痛くなるほどでした。体は何重にも布を重ねているけれど、足先は別珍足袋1枚でしたから、当然といえば当然。足の裏にも「貼るホカロン」貼っとけばよかった・・・。
皆様、うんと冷える場所ではつま先にもご注意を。


凍えた体をときほぐすのは〜 やはり おしゃけですよね。
郷土料理という看板が目につき、入った居酒屋さん。


信州の味というメニューの中に「馬刺し」が載っていた。信州でも名物なのでしょうか?
ここ3回、居酒屋行けば馬刺しを食べている私。


■本日のこしらえ
着物:変わり立涌の御召し  帯:綿の手作り付け帯  半襟:元は布団がわだったハギレ
 


こうして第一日めが終わったのでありました。  




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