2001/07/26(木)  平野から市街へ

今日は市街に移動。馴染んだ朝食を食べ、荷物の整理を始める。
「南の北の家」とも「平野」ともお別れだ。本格的(?)なシュノーケリングは2度しか出来ず、あと1週間くらい居たい気分・・・。出発前の”楽しみ”の第一はシュノーケリングではなかったが、これを外して石垣の最北端・平野にいる意味がない!と今では思う・・・。(そう思うのが遅すぎたけど)

南の島で浴衣三昧は石垣では向いてなかったようだ。日中はどんな格好でもひなたを長く歩けるものじゃない。私の”浴衣三昧”は夜というより日中から着たかったのだ。まぁ石垣は初めての場所だし、それを知らずに浴衣を楽しもうと思った事は仕方あるまい。この旅行の直前までバイトに精を出し、大好きな着物もほとんど着ていなかったから「この旅で!」と期待が膨らんでしまったのだ。
ここ平野にいると楽しむ事がキャンプをしているのと似ているような感じがする。キャンプの時にわざわざ浴衣を着る人はいないだろう。今度来る時には達人2人を見習って身軽で来よう。

さて、もともと多かった荷物・・・。お土産やらシュノーケリング道具やら荷物は更に増して、とても入らない。これはもう送るしかない。大きなダンボールを貰って、すぐに必要でないものを詰める。
お昼過ぎ、お世話になった民宿の皆さんに見送られ、平野を出発。市街の方に用事もあるとのことでイソップさん・N村さんに今日の宿泊場所へ送ってもらう。

平野よ、さようなら。 また絶対来るよ〜!

今日は天気も良く、お気に入りの干し草の匂いをたっぷりと堪能する。車中でふとN村さんが『帰ってすぐ食べるなら露店のパインを1つ買っていけば?』と提案してくれた。いつも通るパイナップルの無人販売所では今日も美味しそうなパインが並んでいる。帰るのは明日だけど自分用ならそれもいいかもしれない。100円のパインを1つ買う。
そして途中の郵便局から荷物を発送する。そのダンボールはなんと8キロもあった。にもかかわらずバッグが空でもないのだが・・・。我ながらあきれる程の荷物を持ってきたのだと実感。

2時頃、本日の宿「民宿石垣島」に到着。
以前N村さんを迎えに市街に来た日にこの宿を下見しておいたのが良かった。この宿を知っているというN村さんのナビで走っていたのだが、どうも方向が違う。わりと近づいてから私が誘導すると、N村さんったら『俺の知っているのはここじゃない』だって。おいおい!知っていると言ったのは誰じゃい。民宿石垣島はほかにないよ。危ないところだった(笑)
この民宿は、あの「石垣市特産品販売センター」があった あやばにモールという通りからすぐ近い場所にあった。明日の飛行機が早い便なので、前日には市街に移ることにし予約していた。ここからなら空港まで車で10分足らず。
民宿石垣島は有名な民宿のようだ。オーナーが料理研究家で食事に定評があるらしい。それに家の造りが昔ながらの民家風で、その2つに惹かれて私も選んだ。

移動や観光ではずっとイソップさんにお世話になりっぱなしだった。本当にありがとう!N村さんとは3日間だけの合流だったがシュノーケリングを教えてもらった。シュノーケリングが楽しく出来たのもN村さんのお陰かもしれない。そして平野行きを私に決意されてくれたのはイソップさんのHPと沢山のアドバイスかもしれない。
本当に本当にありがとう!
私もすっかり現地慣れし、どこへ行くにも頭のタオルは必需品となりました(笑)

送ってくれた2人を見送り、民宿石垣島に荷物を置く。
平野では窓から見える景色は山と空と花々だったが、ここでは家しか見えない。やっぱり平野は良かったなぁ〜としみじみ思う。

おっと、そんなにのんびりしていられない。ここでは大事な用事があるのだ。ネットで知り合った石垣島在住の芭蕉さんと会う約束を事前にしていた。芭蕉さんは八重山上布を作っているアトリエをお持ちである。いろんな話とともに上布に触れられる良いチャンス。芭蕉さんの所まで歩いていける範囲であることも、この宿にした理由の1つに入っている。
今日の午後という約束しかしていないが、仕度が整ったら電話をしてみよう。会いに行く時には浴衣で行こうと思っていたので、まずは仕度を先にする。窓からの風はあまり期待が出来ず、カーテンを閉めないと丸見えなので、着替える時だけクーラーを使うことにした。但し有料!因みにテレビも有料。
今日も竹富島で来た浴衣と同じ組み合わせ。もう1つの方はダンボールに入れて送ってしまった。文明の利器のお陰で汗だくにならずに着替えられ、身仕度完了。

芭蕉さんに電話を入れてみるが、つながらない。時間を空けて何度か掛けてみたがお留守のよう・・・。
帰ってきてからわかったのだが、この日、芭蕉さんはデザイナーさんとの用事が入り外出していたようなのだ。それが確定した時点で私に携帯メールや携帯電話をくれたそうなのだが、メルアドが一文字違っていた事や平野では携帯が繋がらない事が原因して連絡がうまくいかなかった。どちらにしても会えなかったわけで残念だけれど、また石垣に行く時の楽しみになる。芭蕉さん、今度お会いしましょうねっ!

そういうわけで、浴衣をすぐ脱ぐのも勿体無く、近所を少しブラブラする。やはり石垣の暑さには浴衣はツライ・・・。とても涼しい顔して歩けない。帰ってきて脱いでみると背中は汗染みがくっきりと。自分から見える範囲ではそれほど表面に出ていなかったが、後ろは見苦しい姿だったようだ。

普段着に着替え、夕飯までの間にあやばにモールを少し物色。せっかくパイナップルを買ったので、いつも飲んでいるビールも買って帰ろうと思いたつ。1缶くらいなら手荷物にしても重くない。オリオン・スペシャルという発泡酒を普通の酒屋で買う。140円也。土産屋にはこの手のものは置いてないからね。
明日は自宅で、このビールとパインじゃ♪fufufuのfu♪

民宿石垣島の夕飯はとても楽しみにしていた。ご飯の時間になり食堂に降りてみる。平野の民宿での量が凄かったせいか、一瞬少ないと感じた。慣れはこわいネ(笑)
一品一品メニューの説明をしてくれた。どれも地元の食材を使っているという。ただこの日のメニューは私にはそれほど美味しいとは思えなかった。期待が大きかったからだろうか。せっかくの魚のフライも冷たくて硬かった。唯一嬉しかったのはお吸い物にアダンの芽が入っていたことだ。アダンというのは小さいパイナップルのような形の実が下がっている木で、新芽の部分は美味しいと聞いていて食べてみたかった。竹の子のような食感だった。

明日は早いので、そうそうにシャワーを浴び、荷物も全て詰め込んで
おやすみなさ〜い。

つ・づ・く

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