2001/07/19(木)  島内観光@

昨日寝たのが早かったので6時半に目がさめた。それでも9時間半も寝ている・・・寝過ぎ!(^^ゞ
朝食までの間に洗濯を済ます。洗濯機を借りられたのでラクチン。それを干している間の数分でもヒリヒリ痛いほどの暑さ、朝食後に洗濯物に触れたらもうほぼ乾いていた。

今日は観光の日にあてることになった。
石垣島が初めての私は当然観光もしたい。事前にイソップさんにそれを相談した際、1日4千円でどこにでも連れていってくれると言われたので、有り難くお世話になることにした。行きたい所を全て挙げたリストを作成したら結構な数になってしまったので2日間として割り振ってもらっていた。まずその1日分を今日まわることに決まった。
イソップさんにはもう何度も見飽きている所であり、時間を私に割いてもらうことになり、感謝している。この4千円の観光代はガソリン代と宿で飲むビール代になったらしい・・・。

オーちゃんに見送られてイソップさんと出発。今日のコースは、唐人墓、みね屋工房、八重山民俗園、御神崎、底地ビーチ、川平湾、高嶺酒造所、米原ビーチ、米子焼工房、八重山椰子林。

●唐人墓(とうじんばか)
昔、航行中の船で過酷な扱いに耐えかねた中国人労働者が暴動を起こし、石垣島で下船し英国兵隊に処刑されたそう。その唐人を祀るために建てられたものだ。鮮やかな色彩とカラフルな細工が目を引く墓碑。
思いのほかこじんまりしたものだった。

●みね屋工房
当初予定にはなかったが移動中にたまたま見つけて入る。郷土織物の展示もあるお土産店。着物が好きなので沖縄の織物にも興味があった。ミンサー織の品々はどこでも見ていたけれど一番興味のあった八重山上布がここにあった。とても高価だが手間隙のかかる行程を思うと当然だと思う。ここで父のお土産にシャツを買う。
そしてふと見るとイソップさんが帽子を手にしていた。『これ、いいなぁ』とかぶって鏡で見ている。なんとも魅力的な帽子!奪い取るようにして私も鏡で見てみる。
いいよコレ、素敵! 値段の高さにイソップさんは諦め、私も一旦は元の場所に戻した。が、こんなにグッとくる帽子は初めてだ。レジでその帽子を渡していた。

●八重山民俗園
順路に従って、昔の屋敷や織物資料館などを見た後、奥にリスザルの森というのがあった。人を怖がらないリスザル、私の肩に乗って枝葉についている蟻んこを食べていた。

茅葺き屋根の農家の家には、古い農具など展示され、外にはかつて牛や馬を動力として黒糖を作っていた小屋(シートーヤー)が復元。そこになぜかブランコがあり、童心にかえって思いっきり漕ぐ。
ここではマングローブも見られるというので行ってみると、マングローブよりトビハゼ観察のひとときになってしまった。愛嬌のあるキョロっとした目に、進む動作、しばらく見ていても飽きない。(このトビハゼがあまりに可愛かったので後日のお土産店でトビハゼの置物を買う。八重山方言ではトビハゼをトントンミーと言うらしい。)
また綺麗な緑色をした鳥も見た。

●御神崎(うがんざき)灯台
平野に近いところに平久保崎灯台というものがあるが、その灯台とはまた一味違った絶景。すぐ下の海は断崖が荒々しくも美しい。
とてもお気に入りの場所!
しかし・・・日陰がまったくない場所なので日中の長居はきびしい。肌がチリチリしてくる。

●底地(すくじ)ビーチ
ここに着いたら急に雨が降ってきた。すぐ車に戻ってしまったので、ちょっと見ただけ。遠浅の海が続き、地元の人にも海水浴やビーチパーティーで親しまれているビーチらしい。ビーチ沿いにずっと続く木陰があって過ごしやすそう・・・。そう、木陰は重要なのっ!

●川平(かびら)湾
ここに着いても雨はやまない。しばらく土産屋で雨の様子を窺う。この土産屋の「紅芋ソフト」はイソップさんのお気に入りで、食べながら待つ。紅芋のアイスはあってもソフトクリーム状のものは珍しいとか。
雨も小ぶりなってきた。ここ川平湾一帯は潮流の関係で遊泳は禁じられているが透明度が高いためグラスボードでの海底観光が人気と聞き、私も乗ってみる。
ガラス張りの底を覗き込むと綺麗な魚やサンゴがはっきり見えた。しゃこ貝も見た。ウミヘビも見た。サンゴもいろんな形のものがあるのだと改めて知った。形が似ているところから、脳サンゴ、じゃがいもサンゴ、しょうがサンゴ、枝サンゴ・・・。特に青い枝サンゴは美しい色をしていた。
実は私は「海の中」というものに恐怖を感じている一人である。暗くて怖いというイメージがどうも捨て去れない。だからガラス張りの底でも結構ドキドキしてみていたのだった・・・。

●高嶺酒造所
川平湾からすぐそばに高嶺酒造所はあった。泡盛の蔵元だ。古酒の試飲もさせてもらった。
写真の沢山の壷は、お客さんのマイボトルで、取りにくるまでずっと寝かせてくれるらしい。何かの記念に、いつかまた石垣にくる楽しみに、預けていくようだ。泡盛は寝かせれば寝かせただけ美味しくなると聞いた。人間も寝かせて(年を重ねて)いい味だしてくる人がいるよねぇ。私は寝かせたらただのブタになるだけ・・・動かなくっちゃ。

●米原ビーチ
白い砂浜の遠浅でファミリーやシュノーケル初心者にもってこいのビーチだと、イソップさんが教えてくれた。浅いところでも沢山の魚が見れるらしい。海水浴を楽しむ人達が少しいただけなのに、こちらではこれでも人が多いと言う。ニュース等で映る有名海岸の人だかりを思うとなんと贅沢な!

●米子焼工房
米原ビーチのすぐ近くにあり、巨大なオブジェが目を引く。宇宙人っぽい物やシーサーを象った物が大小いろいろあり不思議な空間だ。
 

●八重山椰子林
ここも米原から近い場所にある。八重山椰子は、八重山諸島のみに自生する一属一種の大型ヤシで国の天然記念物。西表島と、石垣島のここにしかない。
・・・といっても、私が見たらヤシはヤシ、ただのヤシ。遊歩道を歩いて到着したそこは『はぁ、こんなもんか』という感じ。これから行こうとしている皆様は期待せずに行きましょう。


移動中の車は窓全開。クーラーが微力であったという理由もあるが風の方が気持ちいい。お日様を感じる干草の匂い、甘酸っぱい花の匂い、草や土の湿った匂い、牛舎の匂いに糞の匂い・・・。そんな心地良い風をずっと浴びていた。

観光から戻るとちょうど夕食。夕食後に民宿の人から小学校のグランドに来ないかと誘われた。子供達はそこでサマーキャンプを行っており、父兄や先生・地域の大人達がグランドゴルフを楽しむというのだ。
ちょっと見物しにいくか と3人して行ってみる。
子供達は奥の方で花火に興じ歓声があがっていた。「グランドゴルフ」とはパターゴルフとゲートボールを一緒にしたようなスポーツで、涼しくなった夜に楽しむ大人の遊び。見物のつもりだったが結局仲間に入ってしまった。芝生の摩擦で思うようにボールが転がらない。さすがに慣れている地元の人はうまい!
終了後も誘われるまま宴会に混ざる。星空も綺麗な外で車座になり酒と持ち寄ったおかずで盛り上がる。校長先生の挨拶では『今日は星が見えなくなるまで一緒に飲みましょう』と。父兄や地域の人達の協力に対する感謝や共生の思いがその言葉になったのだろう・・・。
私にとっては現地の人とふれあった貴重なひとときとなった。
それにしても私は、と自分が歯がゆい。自分から知らない人の中に(話の中に)入っていくのが下手である。相手からきっかけをもらってしまえばすぐに馴染んでしまうのだが、自分からというのが思うようにいかず くやしい・・・。

つ・づ・く

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